証拠の保存について

 
証拠の保存について少しお話しします。
裁判や法的手続についての情報もお持ちの方が多いので、
皆様、「訴えたりお金を請求したりするには証拠が必要」
という認識をお持ちです。
最近多い、不倫や職場でのパワラハ・セクハラにより慰謝料を請求する場合にも、
しっかりとした証拠が必要です。
 
ここで気を付けて頂きたいのが、証拠の保存です。
せっかく証拠を確保したのに、なくしてしまうのでは元も子もありません。
無くさないよう、相手に見つからないよう、保存するのは無論、
二重の手段によって保存して頂きたいのです。
例えば、スマホで受信したメールが重要な証拠になる場合、
そのスマホを大事にとっておくだけでなく、
メールをパソコンに転送してパソコンでもデータを保存しておいたり、
メールをプリントアウトして紙ベースでも
保存しておくことをおすすめします。
スマホは壊れたり、何かの拍子にデータが削除されたりすることもあるからです。
同じように、写真もデジカメやスマホで撮影しておくだけでなく、
二重に保存すると安心ですね。
また、ICレコーダーで音声を録音した場合も録音データを
ICレコーダーそのものとは別に保存すると二重の保存ができます。
 
証拠の有無で交渉や裁判の帰趨は違ってきます。
何が証拠になるかならないかについては、
自己診断してしまうのではなく個別にご相談下さい。