【離婚】~離婚手続4(調停の実際)
離婚について~離婚手続き4(調停の実際)
離婚調停の実際のやりとりってどんな感じ?
よく質問を受けるので、Q&A形式でまとめてみました。
Q.離婚調停とは、話し合いの手続きということですが、
相手方と同じテーブルについて、一緒に話し合いをするのですか?
A.基本的に、相手方と同席して話し合いをするということはありません。
一方当事者のみが「調停室」に入り、
その間、他方の当事者は、控室で待機することになります。
そして、一通り話が終われば、当事者が入れ替わります。
つまり、直接話をする相手は、調停委員ということになります。
Q.調停委員とはどのような方々なのですか?
A.原則、男女1人ずつの調停委員と、裁判官1人が一つのチームとなって、
一つの案件を担当します。
裁判官はもちろんプロの法律家ですが、調停委員は必ずしもそうではなく、
民間から選ばれた一般の方々が大多数です(中には弁護士もいます。)。
調停は、法律に基づいて白黒をつける場ではなく、あくまで話し合いの手続きなので、
一般人の感覚や常識がよりどころとなってくるわけですね。
通常、裁判官は最終段階で出てくるのみで、
手続きの大半は男女ペアの調停委員2人が進めていくことになります。
Q.相手方と絶対に顔をあわせたくないのですが。
A.調停の日程は、原則として同じ日時に設定されます。
相手方から暴力を振るわれるおそれがある場合など、特別な事情がある場合には、
呼び出し時間をずらすとか、控室のフロアを別にするといった配慮はしてもらえます。
ただ、その場合でも、裁判所の行き帰りにバッタリ出くわしてしまうという可能性は否めません。
Q.調停委員から、相手方は「●●●」と言っていますよ、ときかされたのですが、
どれもこれもデタラメなことばかり。でもうまく反論できませんでした。
相手方の言い分が通ってしまうのでしょうか?!
A.調停は、裁判の手続きと違って、ある事実があったかなかったかといったことに
白黒をつける場ではありません(もちろん客観的な証拠があれば別です。)。
調停委員は、単に相手方はこう言っている、と経緯を伝えているだけで、
それが真実であると言っているわけではありません。
ですから、事実と異なることを伝えられても、慌てたり動揺しないことが肝心です。
調停委員は、一方当事者の言い分を鵜呑みにするわけではありませんので、
慌てずに、まずは冷静に受け止めましょう。

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