読む処方箋ー90歳からの喝!

「九十歳。何がめでたい」佐藤愛子著

2017年のベストセラーですから、少し旬を過ぎていますが、今日のおススメは、この本です。

私には83歳になる叔父がおりまして。現役で農家の主です。

で、この叔父が「今年最も読まれている本。共感の手紙、ハガキなんと1万通超!」という本書を手に取り、わくわくして読んだところ、「どこが面白いのかさっぱり分からん。どこが面白いんだ?」と送り付けてきたのが本著です。

というわけで、私も読ませていただきました。

 

気が弱いゆえに思ったことが言えず困った、小さいことが気になって困ったという40代、50代からの相談となると、佐藤節は本領発揮します。

 

「人はみな多かれ少なかれ、自分の人生を自分なりに納得のいくものに作るために目に見えぬ血を流しているのです。」

 

この一文は、40代、50代で、刺さる方多いのではないでしょうか。

私たち、平穏に過ごす日々が続き、他人からの批判や他人との対立に弱くなっていないでしょうか。

人生とは、嬉しいこと楽しいことが続く夢のような日々ではないはずです。

 

この本は、90歳からの「喝!」なのです。

ですから、戦争を生き抜き、戦後の貧しい時代に農家の長男として家族を支えてきた叔父が、「どこが面白いか、さっぱり分からん。」のは当たり前、というところでしょうか。

 

さぁ、自分に「喝!」を入れて、明日からの1週間を乗り切りましょう!